わ行
賄賂には誓紙を忘れる | わいろには せいしをわすれる |
我が家楽の釜盥 | わがいえ らくの かまだらい |
若い時旅を致さねば年寄っての物語が無い | わかいときたびをいたさねば としよってのものがたりがない |
若い時の辛労は買うてもせよ | わかいときのしんろうは こうてもせよ |
若い時楽したら年寄って苦する | わかいときらくしたら としよってくする |
若い者と風上の火とは油断ならず | わかいものと かざかみのひとは ゆだんならず |
我が上の星は見えぬ | わがうえの ほしはみえぬ |
我が馬の転んだようにはせぬ | わがうまの ころんだようにはせぬ |
輪替え屋の腐れ桶 | わがえやの くされおけ |
我が影は踏まれず | わがかげは ふまれず |
我が刀で(我が)首を切る | わがかたな (わが) くびきる |
我が門にて吠えぬ犬無し | わがかどにて ほえぬいむなし |
若木の下で笠を脱げ | わかぎのしたで かさをぬげ |
我が糞は臭くなし | わがくそは くさくなし |
我が口に甘ければ人の口にも甘し | わがくちにうまければ ひとのくちにもうまし |
若気の至り | わかげの いたり |
我が心石にあらず転ずべからず | わがこころいしにあらず てんずべからず |
我が子自慢は親の常 | わがこじまんは おやのつね |
我が事棚の上 | わがこと たなのうえ |
我が事と下り坂に走らぬ者はない | わがことと くだりざかに はしらぬものはない |
我が子の悪事は見えぬ | わがこの あくじはみえぬ |
若衆の親と床の後ろ | わかしゅのおやと とこのうしろ |
若竹笛にならず | わかたけ ふえにならず |
我が田への水も八分目 | わがたへの みずもはちぶめ |
我が手で首を絞める | わがてで くびをしめる |
我が船の順風は人の船の逆風 | わがふねのじゅんぷうは ひとのふねのぎゃくふう |
我が身に偽りある者が人の誠を疑う | わがみにいつわりあるものが ひとのまことをうたがう |
我が身の一尺は見えぬ | わがみの いっしゃくはみえぬ |
我が身の上は見えぬ | わがみのうえは みえぬ |
我が身の事は人に問え | わがみのことは ひとにとえ |
わが身良ければ人悪い | わがみよければ ひとわるい |
我が身を立てんとせばまず人を立てよ | わがみをたてんとせば まずひとをたてよ |
我が身を抓って人の痛さを知れ | わがみをつねって ひとのいたさをしれ |
我が物食えば竈将軍 | わがものくえば かまどしょうぐん |
我が物と思えば軽し笠の雪 | わがものと おもえばかるし かさのゆき |
脇の下から冷や汗がでる | わきのしたから ひやあせがでる |
わざくれは身の破滅 | わざくれは みのはめつ |
山葵と浄瑠璃は泣いて誉める | わさびとじょうるりは ないてほめる |
禍は足るを知らざるより大なるは莫し | わざわいは たるをしらざるより だいなるはなし |
禍は敵を軽んずるより大なるは莫し | わざわいはてきを かろんずるより だいなるはなし |
禍は福の倚る所、福は禍の伏する所 | わざわいはふくのよるところ ふくはわざわいのふくするところ |
禍は妄りに至らず、福は徒に来たらず | わざわいはみだりにいたらず、ふくはいたずらにきたらず |
禍も幸いの端となる | わざわいもさいわいの はしとなる |
禍も三年置けば用に立つ | わざわいも さんねんおけば ようにたつ |
禍を転じて福と成す | わざわいを てんじて ふくとなす |
わざをする者は必ず黙る | わざをするものは かならずだまる |
鷲の巣を鼠が狙う | わしのすを ねずみがねらう |
忘れたと知らぬには手がつかぬ | わすれたとしらぬには てがつかぬ |
渡りに船を得る | わたりに ふねをえる |
渡る世間に鬼はない | わたるせけんに おにはない |
割った茶碗を接いでみる | わったちゃわんを ついでみる |
笑う顔に矢立たず | わらうかおに やたたず |
藁打ちは米一升と替えられぬ | わらうちは こめいっしょうと かえられぬ |
笑う者は測るべからず | わらうものは はかるべからず |
藁千本あっても柱にならぬ | わらせんぼんあっても はしらにならぬ |
笑って損した者なし | わらって そんしたものなし |
童に花持たせる如し | わらべに はなもたせるごとし |
藁屋の雨と仏法とは出て聞け | わらやのあめと ぶっぽうとは でてきけ |
割安に買いなし | わりやすに かいなし |
悪い親も良い子を望む | わるいおやも よいこをのぞむ |
悪い友と辻風には出会うな | わるいともと つじかぜには であうな |
悪い物の煮え肥え | わるいものの にえごえ |
我他人を敬えば他人また我を敬う | われたにんをうやまえば たにんまたわれをうやまう |
破れ鍋に綴じ蓋 | われなべに とじぶた |
破れ鍋も三年置けば用に立つ | われなべも さんねんおけば ようにたつ |
我はして人のぼらけを嫌う | われはして ひとのぼらけを きらう |
我人に辛ければ人また我に辛し | われひとにつらければ ひとまたわれにつらし |
我より古を作す | われよりいにしえをなす |
我より之を得て我より之を捐つ | われよりこれをえて われよりこれをすつ |
我を非として当う者は吾が師なり | われをひとして むかうものは わがしなり |
和を以て貴しと為す | わをもって とうとしとなす |
椀作りの欠け椀 | わんつくりの かけわん |