ま行
枚挙に遑がない | まいきょに いとまがない |
参らぬ仏に罰は当たらぬ | まいらぬほとけに ばちはあたらぬ |
前十両に後ろ三両 | まえじゅうりょうに うしろさんりょう |
負け相撲の痩せ四股 | まけそもうの やせしこ |
蒔かぬ種は生えぬ | まかぬたねは はえぬ |
曲がらねば世が渡られぬ | まがらねば よがわたられぬ |
負け惜しみの減らず口 | まけおしめの へずぐち |
誠は韮の葉に包め | まことは にらのはにつつめ |
正宗の刀も持ち手による | まさむねのかたなも もちてによる |
勝るを羨まざれ、劣るを卑しまざれ | まさるをうらやまざれ おとるをいやしまざれ |
升で量って箕で零す | ますではかって みでこぼす |
まだ早いが遅くなる | まだはやいが おそくなる |
間違いは多く酒より起こる | まちがいは おおくさけよりおこる |
学びて然る後に足らざるを知る | まなびてのちに たらざるをしる |
豆鉄砲を食った鳩のよう | まめでっぽうを くった はとのよう |
迷う者は路を問わず | まようものは みちをとわず |
丸い卵も切りようで四角 | まるいたまごも きりようでしかく |
真綿に針を包む | まわたに はりをつつむ |
満水一滴をも容れず | まんすい いってきをも いれず |
万能足りて一心足らず | まんのうたりて いっしんたらず |
満は損を招き、謙は益を受く | まんはそんをまねき けんはえきをうく |
見栄張るより頬張れ | みえばるより ほおばれ |
味方千人敵千人 | みかたせんにん てきせんにん |
身から出た錆 | みからでた さび |
蜜柑が黄色くなると医者が青くなる | みかんがきいろくなると いしゃがあおくなる |
身知らずの口叩き | みしらずの くちたたき |
自ら知る者は人を怨まず | みずからをしるものは ひとをうらまず |
水清ければ大魚無し | みずきよければ たいぎょなし |
水心あれば魚心 | みずごころあれば うおごころ |
水は逆様に流れず | みずは さかさまに ながれず |
水は方円の器に随う | みずは ほうえんの うつわにしたがう |
水を知る者は水に溺れる | みずをしるものは みずにおぼれる |
味噌買う家は倉(蔵)が建たぬ | みそかういえは くらがたたぬ |
三たび諫めて聴かざれば則ち退く | みたびいさめて きかざれば すなわちしりぞく |
三日先知れば長者 | みっかさきしれば ちょうじゃ |
三つ子に習って浅瀬を渡る | みつごにならって あさせをわたる |
三つ子の横草履 | みつごの よこぞうり |
見ての極楽住んでの地獄 | みてごくらく すんでのじごく |
源清ければ即ち流れ清し | みなもときよければ すなわちながれきよし |
身に過ぎた果報は禍の元 | みにすぎたかほうは わざわいのもと |
身につまされる | みにつまされる |
実の入る稲は穂を垂るる | みのいるいねは ほをたるる |
身の内の財は朽ちることなし | みのうちのざいは くちることなし |
実の生る木は花から知れる | みのなるきは はなからしれる |
耳に胼胝ができる | みみに たこができる |
耳は聞き役、目は見役 | みみはききやく めはみやく |
見る所少なければ怪しむ所多し | みるところすくなければ あやしむところおおし |
身を蔵して影を露す | みをかくして かげをあらわす |
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ | みをすててこそ うかぶせもあれ |
実を見て木を知れ | みをみて きをしれ |
向かう鹿には矢が立たず | むかうししには やがたたず |
昔千里も今一里 | むかしせんりも いまいちり |
昔の剣今の薙刀 | むかしのつるぎ いまのなぎなた |
昔は肩で風を切り今は歩くに息を切る | むかしはかたでかぜをきり いまはあるくにいきをきる |
百足のあだ転び | むかでの あだころび |
麦と姑は踏むが良い | むぎとしゅうとめは ふむがよい |
椋はなっても木は榎 | むくはなっても きはえのき |
無患子は三年磨いても黒い | むくろじは さんねんみがいてもくろい |
向こう三軒両隣 | むこうさんげん りょうどなり |
婿は座敷から貰え嫁は庭から貰え | むこはざしきからもらえ よめはにわからもらえ |
娘の子は強盗八人 | むすめのこは ごうとうはちにん |
娘を見るより母を見よ | むすめをみるより ははをみよ |
睦まじき仲に垣をせよ | むつまじきなかに かきをせよ |
胸三寸に畳む | むねさんずんに たたむ |
村には村姑が居る | むらには むらしゅうとめがいる |
無理に行かずの癖馬を責むる | むりにゆかずの くせうまをせむる |
目あれば京へ上る | めあれば きょうへのぼる |
明鏡も裏を照らさず | めいきょうも うらをてらさず |
名人は人を謗らず | めいじんは ひとをそしらず |
名馬にも躓きあり | めいばにも つまずきあり |
明も見ざる所有り、聴も聞かざる所有り | めいもみざるところあり、ちょうもきかざるところあり |
夫婦八両親五両 | めおとはちりょう おやごりょう |
牝牛に腹突かれる | めうしに はらつかれる |
目で目は見えぬ | めでめは みえぬ |
目には目を、歯には歯を | めにはめを はにははを |
目は口ほどに物を言う | めはきちほどに ものをいう |
目を剥くより口を向けよ | めをむくより くちをむけよ |
面面の蜂を払う | めんめんの はちをはらう |
猛虎籠に入って尾を振って食を求む | もうこかごにいって おをふってしょくをもとむ |
儲けぬ前の胸算用 | もうけぬまえの むなざんよう |
もうはまだなり、まだはもうなり | もうはまだなり、まだはもうなり |
孟母三遷の教え | もうぼ さんせんの おしえ |
燃え杭には火が付き易い | もえくいには ひがつきやすい |
目的のためには手段を選ばず | もくてきのためには しゅだんをえらばず |
用いる時は鼠も虎となる | もちいるときは ねずみもとらとなる |
餅を食って(から)火に当たる | もちをくって(から) ひにあたる |
元の黙阿弥 | もとの もくあみ |
物言えば唇寒し秋の風 | ものいえば くちびるさむし あきのかぜ |
物言わずの早細工 | ものいわずの はやざいく |
桃を切る馬鹿、梅を切らぬ馬鹿 | ももをきるばか、うめきらぬばか |
門前の小僧、習わぬ経を読む | もんぜんのこぞう ならわぬきょうをよむ |