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さ行
采根を咬み得ば則ち百事做すべし | さいこんをかみえば すなわち ひゃくじなすべし |
菜物作りの米食わず | さいものづくりの こめくわず |
先の勝ちは貧乏勝ち | さきのかちは びんぼうがち |
酒入れば 舌出ず | さけいれば したいず |
酒と朝寝は貧乏の近道 | さけとあさねは びんぼうのちかみち |
薩摩の飛脚 | さつまの ひきゃく |
差し金無くては雪隠も建たぬ | さしがねなくては せっちんもたたぬ |
座して食らえば山も空し | ざしてくらえば やまもむなし |
猿が魚釣る | さるが うおつる |
猿も木から落ちる | さるも きからおちる |
去る者は日々に疎し | さるものは ひびにうとし |
左右を顧みて他を言う | さゆうをかえりみて たをいう |
騒ぐ蟹は穴に入らず | さわぐかには あなにはいらず |
三歳の翁、百歳の童子 | さんさいのおきな ひゃくさいのどうじ |
三日書を読まざれば語言味無し | さんじつしょをよまざれば ごげんあじなし |
三尺下がって師の影を踏まず | さんじゃくさがって しのかげをふまず |
三度の飯も強し柔らかし | さんどのめしも こわしやらかし |
三人寄れば文殊の知恵 | さんにんよれば もんじゅのちえ |
思案の案の字が百貫する | しあんのあんのじが ひゃっかんする |
塩辛食おうとて水を飲む | しおからくおうとて みずをのむ |
塩を売っても手を嘗める | しおをうっても てをなめる |
四角な座敷を丸く掃く | しかくなざしきを まるくはく |
鹿を追う者は山を見ず | しかをおうもの やまをみず |
鹿を指して馬と為す | しかをさして うまとなす |
死棋腹中に勝着あり | しきふくちゅうに しょうちゃくあり |
しくじるは稽古のため | しくじるは けいこのため |
死しての千年より生きての一日 | ししてのせんねんより いきてのいちにち |
四時の序、功を成す者は去る | ししのじょ こうをなすものはさる |
四十八手の裏表 | しじゅうはっての うらおもて |
舌の根の乾かぬ内 | したのねの かわかぬうちに |
七人の子はなすとも女に心許すな | しちにんのこはなすとも おんなにこころゆるすな |
失敗は成功の母 | しっぱいは せいこうのはは |
芝栗も時節が来ればはじける | しばぐりも じせつがくれば ひじける |
死は易うして生は難し | しはやすうして しょうはかたし |
自慢は知恵の行き止まり | じまんは ちえの ゆきどまり |
蛇は一寸にしてその気を得る | じゃはいっすんにして そのきをうる |
三味線を弾く | しゃみせんを ひく |
十読は一写に如かず | じゅうどくは いっしゃにしかず |
朱に交われば赤くなる | しゅにまじわれば あかくなる |
俊足長阪を思う | しゅんそく ちょうはんをおもう |
駿馬痴漢を駄せて走る | しゅんめ ちかんをのせて はしる |
小異を捨てて大同につく(大同を取る) | しょういをすてて だいどうにつく |
上戸に餅、下戸に酒 | じょうごにもち げこにさけ |
正直者が馬鹿を見る | しょうじきものが ばかをみる |
障子の破れ目から隣の障子の破れ目を笑う | しょうじのやぶれめから となりのしょうじのやぶれめをわらう |
上手は下手の手本、下手は上手の手本 | じょうずはへたのてほん へたはじょうずのてほん |
笑中に 刀あり | しょうちゅうに とうあり |
少年老い易く学成り難し | しょうねんおいやすく がくなりがたし |
商売は元値にあり | しょうばいは もとねにあり |
勝負事には門出が大事 | しょうぶごとには かどでがだいじ |
食後の一睡万病円 | しょくごのいっすい まんびょうえん |
職人貧乏人宝 | しょくにんびんぼう ひとだから |
白髪は冥土の使い | しらがは めいどのつかい |
知らぬ神に祟りなし | しらぬかみに たたりなし |
知る者は言わず言う者は知らず | しるものはいわず いうものはしらず |
身後の名は一杯の酒に如かず | しんごのめいは いっぱいのさけにしかず |
人事を尽くして天命を待つ | じんじをつくして てんめいをまつ |
人生字を識るは憂患の始め | じんせいじをしるは ゆうかんのはじめ |
水車は過ぎ去った水では回れない | すいしゃは すぎさったみずでは まわれない |
据え膳食わぬは男の恥じ | すえぜんくわぬは おとこのはじ |
末大なれば必ず折る | すえだいなれば かならずおる |
姿は俗性を現す | すがたは ぞくしょうをあらわす |
好きの道に辛労無し | すきなみちに しんろうなし |
生業は草の種 | すぎわいは くさのたね |
鈴虫は音のために籠に飼われる | すずむしは ねのために かごにかわれる |
進むを知りて退くを知らず | すすむをしりて しりぞくをしらず |
雀の上の鷹、猫の下の鼠 | すずめのうえのたか ねこのしたのねずみ |
雀百まで踊りは忘れぬ | すずめひゃくまで おどりはわすれぬ |
捨て子は世に出る | すてごは よにでる |
滑り道とお経は早い方が良い | すべりみちと おきょうは はやいほうがよい |
相撲に勝って勝負に負ける | すもうにかって しょうぶにまける |
擂り粉木で重箱を洗う | すりこぎで じゅうばこをあらう |
するは一時名は末代 | するはいっとき なはまつだい |
性相近し、習い相遠し | せいあいちかし ならいあいとおし |
井蛙は以って海を語るべからず | せいあはもって うみをかたるべからず |
精神一到何事か成らざらん | せいしんいっとう なにごとかならざらん |
盛年重ねて来らず | せいねん かさねて きたらず |
堰かれて募る恋の情 | せかれて つのる こいのじょう |
積善の家には必ず余慶有り | せきぜんのいえには かならずよけいあり |
咳払いも男の法 | せきばらいも おとこのほう |
銭あれば木仏も面を和らぐ | ぜにあれば きぶつも おもてをやわらぐ |
節供倒しは薬礼になる | せっくだおしは やくれいになる |
節制は最良の薬である | せっせいは さいりょうのくすりである |
千人の目より親の一目 | せんにんのめより おやのひとめ |
善は失うべからず悪は長ずべからず | ぜんはうしなうべからず あくはちょうずばからず |
千里の馬も蹴躓 | せんりのうまも けつまずく |
糟糠の妻は堂より下さず | そうこうのつまは どうよりくださず |
葬式すんで医者話 | そうしきすんで いしゃばなし |
そうは問屋が卸さない | そうはとんやが おろさない |
草履履き際で仕損ずる | ぞうり はきぎわで しそんずる |
俗に入っては俗に従え | ぞくにいっては ぞくにしたがえ |
粗相が御意に叶う | そそうが ぎょいにかなう |
袖の下に回る子は打たれぬ | そでのしたに まわるこは うたれぬ |
その親を知らんとせばその子を見よ | そのおやをしらんとせば そのこをみよ |
染め物屋と鍛冶屋を3年辛抱すれば出世する | そめものやとかじやを さんえんしんぼうすればしゅっせする |
添わぬうちが花 | そわぬ うちが はな |
損せぬ人に儲けなし | そんせぬひとに もうけなし |