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あ行
愛して(も)その悪を知り、憎みて(も)その善を知る | あいして(も)そのあくをしり、にくみて(も)そのぜんをしる |
青は藍より出でて藍より青し | あおはあいよりいでて あいよりあおし |
赤きは酒の咎 | あかきは さけのとがめ |
空き樽は音が高い | あきだるは おとがたかい |
商人は腹を売り、客は下より這う | あきんどははらをうり きゃくはしたよりはう |
朝起き千両、夜起き百両 | あさおきせんりょう よおきひゃくりょう |
朝酒は門田を売っても飲め | あさざけは かどたを うってものめ |
朝寝八石の損 | あさね はちこくのそん |
明日食う塩辛に今日から水を飲む | あすくうしおからに きょうからみずをのむ |
能わざるに非ず、為さざるなり | あたわざるにあらず なさざるなり |
彼方立てれば此方が立たぬ | あちらたてれば こちらがたたぬ |
羹に懲りて膾を吹 | あつものにこりて なますをふく |
有っても苦労、無くても苦労 | あってもくろう なくてもくろう |
後は野となれ山となれ | あとはのとなれ やまとなれ |
危ない橋も一度は渡れ | あぶないはしも いちどはわたれ |
阿呆と鋏は使いようで切れる | あほうとはさみは つかいようできれる |
網、呑舟の魚を漏らす | あみ どんしゅうの うおをもらす |
怪しきを見て怪しまざれば怪しみ却って破る |
あやしきをみて あやしまざれば あやしみかえってやぶる |
暗夜に灯火を失う | あんやに ともしびをうしなう |
言いたいことは明日言え | いいたいことは あすいえ |
家売れば釘の価 | いえうれば くぎのあたい |
家を移して妻を忘れる | いえをうつして つまをわすれる |
怒れる拳笑顔に当たらず | いかれるこぶし えがおにあたらず |
往きて来たらざる者は年なり | いきて きたらざるものは としなり |
意見と餅はつく程練れる | いけんともちは つくほど ねれる |
石の上にも三年 | いしのうえにも さんねん |
石橋を叩いて渡る | いしばしを たたいてわたる |
伊勢屋稲荷に犬の糞 | いせやいなりに いぬのくそ |
一日再び晨なり難し | いちじつ ふたたび あしたなりがたし |
一善を廃すれば衆善衰う | いちぜんをはいすれば しゅうぜんおとろう |
一と言うたら二と悟れ | いちというたら にとさとれ |
一人倹を知れば一家富む | いちにん けんをしれば いっかとむ |
一念は継ぐとも二念は継ぐな | いちねんはつぐとも にねんはつぐな |
一富士二鷹三茄子 | いちふじ にたか さんなすび |
一枚の紙にも表裏有り | いちまいのかみにも ひょうりあり |
一文惜しみの百知らず | いちもんおしみの ひゃくしらず |
一利を興すは一害を除くに如かず | いちりをおこすは いちがいをのぞくにしかず |
一を知って二を知らず | いちをしって にをしらず |
一行失すれば百行共に傾く | いっこうしっすれば ひゃっこうともにかたむく |
一升徳利こけても三分 | いっしょうどくり こけてもさんぶ |
一生の患いは性悪の妻 | いっしょうのうれいは しょうわるのつま |
一寸の光陰は沙裏の金 | いっすんのこういんは しゃりのきん |
一寸の虫にも五分の魂 | いっすんの むしにも ごぶのたましい |
犬一代に狸一匹 | いぬいちだいに たぬきいっぴき |
犬も人を見れば尾を振る | いぬも ひとをみれば おをふる |
命あれば海月も骨に会う | いのちあれば くらげもほねにあう |
今の情けは後の仇 | いまのなさけは のちのあだ |
要らぬ物も三年たてば用に立つ | いらぬものも さんねんたてば ようにたつ |
入り知恵は間に合わず | いりぢえは まにあわず |
上を見るより下見て通れ | うえをみるより したみてとおれ |
魚のかかるは甘餌に由る | うおのかかるは かんじによる |
兔の罠に狐がかかる | うさぎのわなにきつねがかかる |
牛の角を蜂が刺す | うしのつのを はちがさす |
牛の千里、馬も千里 | うしもせんり うまもせんり |
嘘つきは泥棒の始まり | うそつきは どろぼうのはじまり |
嘘も追従も世渡り | うそも ついしょうも よわたり |
内で掃除せぬ馬は外で毛を振る | うちでそうじせぬうまは そとでけをふる |
内の米の飯より隣の麦飯 | うちのこめのめしより となりのむぎめし |
自惚れと瘡気の無い者はない | うぬぼれと かさけのない ものはない |
旨い物食わす人に油断すな | うまいものくわすひとに ゆだんすな |
うまかたせんどう おちのひと | |
運尽くれば知恵の鏡も曇る | うんつくれば ちえのかがみもくもる |
噂をすれば影(が差す) | うわさをすれば かげ (がさす) |
栄華の上の餅の皮を剥く | えいがのうえの もちのかわをむく |
易者身の上知らず | えきしゃ みのうえしらず |
似非侍の刀いじり | えせさむらいの かたないじり |
枝葉の茂りには実少なし | えだはのしげりには みすくなし |
枝を伐り根を枯らす | えだをきり ねをから |
得手に帆を上げる | えてに ほをあげる |
江戸の敵を長崎で討つ | えどのかたきを ながさきでうつ |
榎の実はならばなれ、木は椋の木 | えのみはならばなれ きはむくのき |
選んで粕を掴む | えらんで かすをつかむ |
遠親は近隣に如かず | えんしんは きんりんに しかず |
縁と浮世は末を待て | えんと うきよは すえをまて |
縁の下の鍬使い | えんのしたの くわづかい |
縁は異なもの味なもの | えんはいなもの あじなもの |
負うた子に教えられて浅瀬を渡る | おうたこに おしえられ あさせをわたる |
追う手(大手)を防げば搦め手が回る | おうてをふせげば からめてがまわる |
大嘘はつくとも小嘘はつくな | おおうそはつくとも こうそはつくな |
大鳥の尾より小鳥の頭 | おおとりのおより ことりのかしら |
陸へ上がった河童 | おかえあがった かっぱ |
奢りは三年の費え | おごりは さんねんのついえ |
教うるは学ぶの半ば | おしうるは まなぶのなかま |
伯父を見ると荷が重い | おじをみると にがおもい |
落ち武者は薄の穂に怖ず | おちむしゃは すすきのほにおず |
男は度胸、女は愛嬌 | おとこはどきょう おんなはあいきょう |
お情けより樽の酒 | おなさけより たるのさけ |
女の一念岩をも徹す | おんなのいちねん いわをもとおす |
女の髪の毛には大象も繋がる | おんなのかみのけには たいぞうもつながる |
恩を知らぬは畜生にも劣る | おんをしらぬは ちくしょうにもおとる |