パソコン購入時の基礎知識 その3 「HDDとSSD」
 「HDD」とは
「ハードディスクドライブ」と呼び、データを長期的に保存しておくパーツの事です。
ハードディスクの中には金属の円盤(プラッター)が入っており、カセットテープの様に磁気を使ってデータを書き込んでいます。
磁気の力で物理的に金属盤にデータが書き込み、電源を切ってもデータはそのまま保存され続けます。
しかしハードディスクはパソコンのパーツの中で最も酷使されますので、故障する事が一番多いパーツです。
中では円盤が高速で回転していて、ミクロン単位の動作で書き込み作業をしていますから、振動や衝撃にとても弱いので注意が必要です。

容量を表す単位
1000 KB(1000キロバイト) = 1MB(1メガバイト)
1000 MB(1000メガバイト) = 1GB(1ギガバイト)
1000 GB(1000ギガバイト) = 1TB(1テラバイト)
容量が多いとデータを読み込むのに時間がかかりそうですが、容量が多い HDD ほどデータが小さい範囲に詰め込まれるので、一般的に読み込む時間は短縮されます。
一般的にと書いたのは、プラッターの枚数(構造)によって異なるからですが、ここでは説明を省略します。
回転速度<BR>5400rpm とか 7200rmp とか表示し、1分間の円盤の回転数を表しています。
数字が多いほどデータの読み込み速度も速いのですが、速く回るほど熱も持ちますし、エラーも起きやすく、振動にも弱くなります。

SSD」と は
「ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive)」の略で、「シリコン・ディスク」とも呼ばれます。
2008年から一般にも普及し始めた新世代の電子的なデータ保存用パーツです。
SSD は HDD のように円盤が回転している訳ではないので、データのやり取りが高速で、熱もあまり発生せず、音も静かで、電力もあまり使わず、振動にも強くて、しかも軽いのが特徴です。
しかし値段が非常に高く、容量あたりの値段が HDD の 10 倍近くします。
また、SSD で使われている「フラッシュメモリ」はデータの書き込み回数に限界があり、ずっと使っているといずれ必ず壊れてしまいます。
なんでも寿命があります、「HDD」よりは寿命が長く20~30年は使用できるのではないでしょうか。
将来的には、「HDD」に代わって「SSD」の時代になっていくものと思われます。

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