平成21年08月18日(火)
 

楢山節考

昨日は、夏らしい一日でした。
本日も夏らしい一日となりそうです。
直射日光に当たると暑いのですが、部屋の中では例年に比べて過ごし易い毎日です。

昨日は、図書館で借りたDVD(楢山節考)を鑑賞しました。
楢山節考のあらすじは知っておりましたが、暇に任せて鑑賞をしました。

楢山節考は、 深沢七郎の短編小説で主人公はおりんという老婆です。
58年、木下恵介監督により、83年には今村昌平監督により映画化されました。
私が鑑賞したのは、木下恵介監督のものです。
おりんを田中絹代が演じておりました。
彼女の住む部落(信州の山奥)では、口減らしのため70歳になると老人を楢山に捨てる風習がありました。
私は、来年70歳です。
おりんは、捨てられる日を早めるために、自らじょうぶな前歯を石臼(いしうす)に打ち据えて折ってしまいます。
「楢山まいり」の日の描写が見事でした。
最愛の息子に背負ってもらいながら、裏山を登り、池を巡り、七谷を越えて、道なき道をただひたすらに、楢山の頂上をめざします。
途中で、息子が母親に呼びかけるのですが、母親は一言も言葉も交わさずにただ前へ進めと手で合図をするのみでした。
頂上で待っていたのは、白骨が散乱し、カラスが飛びかう禿山でおぞましい死の世界でした。
頂上に着くと、自分の編んだ藁のゴザの上に正座をし、手をあわせているおりんに雪がちらつき始めました。
雪のように、身も心もほんとうに清らかに静かに死を迎えようとしているおりんは、もう仏のような境地なのでしょうか。
本当にかなしい物語でした。


★豆知識(ショートカットキー)
F7の活用
F7は、カタカナ変換ということはご存知と思います。
次のようにも変換します。
すずきが と入力をして
F1を押すと スズキガ となります。
この状態でもう一度F1を押すと スズキが となります。
この状態でもう一度F1を押すと スズきが となります。
4回目は元に戻ります。

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