平成21年06月17日(水)
 

地頭力(じあたまりょく)

昨日も過ごしやすかったですが、どんよりと曇った一日でした。
午後3時半ころより雨が降り始め、夜には雷雨となり相当に強い雨が降りました。
今朝方は晴れ上がり、すばらしい天気です。
一日中、雨は降らないようです。

最近、「地頭力」という言葉を聞くことがあります。
いろいろな人がいろいろな定義をしておりますが、定まった定義はないようです。
私は、次のように解釈をしております。

自分自身の力で、物事の筋道立てて考えて解決をすることができる能力のこと

具体的な例で言いますと、物理の問題を解答する場合、公式に数値を代入して解答をするのではなく、自分自身の力で公式を導き出して解答をする力であると考えております。

公式を覚えることは「知識」であり、公式を誘導して解決をする力は「知恵」であると考えます。
知識は覚えれば身につきますが、知恵は簡単に身につくものではありません。

地頭力とはこの知恵を意味するものであり、 知識よりも重要であると言われるようになっているようです。
東大生は知識があるので頭はよいように見えるが、応用力がなく融通が利かない学生が多い、という話を聞いた事があります。

前置きが長くなりましたが、16日朝から京都市下京区の東本願寺「渉成園(しょうせいえん)」で2日目が指し継がれた第67期将棋名人戦七番勝負の第6局は同日午後9時2分、羽生善治名人(38)が挑戦者の郷田真隆九段(38)に131手で勝ち、対戦成績を3勝3敗のタイに戻しました。
勝負の世界こそ、この地頭力が重要なのではないでしょうか。

私たちも生活の中で、知識よりもむしろ知恵をつけるように努力をする必要があるのではないかと思うこの頃です。
最近、文部科学省も知恵を重視するように訴えており、企業は「地頭力」とともに「即戦力」を求めているようです。

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