日本三大

 29 三大潮流

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大畠瀬戸(山口県柳井市)
大畠瀬戸(おおばたけせと)は、山口県南東部に位置し、本州と周防大島(屋代島)に挟まれた瀬戸。大島大橋が架かる。
全長750m、深さ約20m、潮流約7ノット。本土側の瀬戸山鼻と周防大島側の明神鼻に挟まれた間が最狭部となっている。周防灘と安芸灘を結ぶ最短経路。
大畠駅から小松港(周防大島)の間には国鉄が大島連絡船を運航していたが、大島大橋の開通に伴い1976年(昭和51年)7月5日に廃止となった。

大畠瀬戸と大島大橋
伊良湖水道(三重県鳥羽市- 愛知県田原市)
伊良湖水道(いらごすいどう)とは、愛知県田原市の伊良湖岬と三重県鳥羽市の神島の間にある水道の事をいう。太平洋と伊勢湾、三河湾をつないでいる。
水道中央部には海上交通安全法で定められた伊良湖水道航路がある。幅約1,200m、長さ約3,900mの狭い航路であるが、名古屋港、四日市港、三河港など日本を代表する港を往来する大型船舶が1日100隻以上通行するなど大変混雑する航路となっている。他にも漁船など小型船舶も通行する事から、伊良湖水道は外国船舶や1万総トン以上の船舶に水先人の乗船を義務付けた「強制水先区」に指定されており、伊勢湾海上交通センターが大型船の航路管制を行っている。
早岐瀬戸(長崎県佐世保市)
佐世保市東部にあり、早岐地区市街と針尾島に挟まれた長さ約11kmの水路が南北に通じている。幅員が平均125mと狭いこと、水深は全域で4m前後と浅いこと、観潮橋を始めとした桁下の低い橋梁があること等の要因のため、大型船舶は航行できない。この瀬戸の大村湾寄りの針尾島側にハウステンボスが所在する。
観潮橋は瀬戸の幅員が10mほどに狭まった箇所に設けられており、その名の通り観潮橋直下では干満に応じた潮の流れが観察できる。現在の橋は2代目で、初代の観潮橋は帆船の航行を可能とするために開閉橋であった。観潮橋は本土と針尾島を結ぶ唯一の橋だったために渋滞が激しかった。海兵団・兵学校のために掛けられた針尾橋の改修と一般開放、針尾バイパスの開通による2本の橋の追加など改善策が取られたが、それでもラッシュ時の慢性的な渋滞は解消されていない。 そのため、佐世保市広田2丁目と有福町間に瀬戸中央橋が2009年4月に開通し、慢性的な混雑の解消が期待されている。
観潮橋直下では、カヌーの愛好家が「急流下り」を楽しむ姿も見られる。また観潮橋は映画『69 sixty nine』のロケ地の1つにもなっている。水深は浅く、早岐港は漁船のみが停泊する。干拓事業・工業団地整備事業が完了した今も、干潮時には干潟が現れる。このためリアス式海岸が大半を占める佐世保市の海岸では珍しく、砂浜・干潟特有の生態系が維持されている。大村湾の水質汚濁は激しいが、水深が浅く小規模ながら河川の流れ込みもあるために、むしろ早岐瀬戸の水質はよい(干潮時は底が見える事も)。水産資源としての価値はほとんどないが、多様な魚介類が生息しており、天然記念物の指定はないもののカブトガニも生息している。


早岐瀬戸

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