日本三大

 24 三大夜景

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摩耶山掬星台(六甲山)から見る兵庫県神戸市〜大阪府大阪市
掬星台(きくせいだい)は、兵庫県神戸市の六甲山地に属する摩耶山の山頂近くにある展望広場である。日本三大夜景の一つ。
標高700mに位置する。摩耶ロープウェーの星の駅の駅前にあり、広場の北側には摩耶自然観察園が隣接する。"手で星を掬(すく)える"ほどの絶景の夜景が遠くまで広がっていることからその名前の由来にもなっている。
星座が描かれた遊歩道「摩耶★きらきら小径」は天の川をモチーフにしたもので、蓄光材で舗装されているため夜間は歩道全体が青色の光で浮かび上がる。なお、この蓄光材は「マヤストーン」として、星の駅で販売されている。

日本三大夜景と称される眺望


掬星台
函館山から見る北海道函館市
函館山(はこだてやま)は、北海道函館市の市街地西端にある山で、陸繋島でもある。陸繋島として表す場合でも「函館島」「函館山島」といった表現をすることは稀である。標高334m、周囲約9km。牛が寝そべるような外観から臥牛山(がぎゅうざん)とも呼ばれる
函館山は、約2500万年前から始まった火山活動により、海中から隆起した孤島であったが、約3000年前に、海水により港側と外海側から次第に砂が堆積されて砂州ができ、函館山は渡島半島と陸続きの陸繋島になった。 函館の中心街はこの砂州の上にある。
また、函館山とは展望台のある御殿山 (334m) をはじめとして、薬師山 (252m)、つつじ山 (306m)、汐見山 (206m)、八幡山 (295m)、水元山 (280m)、鞍掛山 (113m)、地蔵山 (286m)、入江山 (291m)、エゾダテ山 (129m)、観音山 (265m)、牛の背山 (288m)、千畳敷 (250m) といった13の山々の総称である。
要塞地帯法(明治32年法律第105号)により、函館山では1898年から要塞建設が始まり、1905年までに山全体に砲台や発電所、観測所など17の施設が建設された(津軽要塞)。また、函館山が要塞地帯になったことで、山全体が軍事機密となり、地形図から函館山が消えた。函館山の測量はもちろん、一般人の入山や函館山の写真を撮影すること、スケッチをとること、函館山に関する話題も厳しく制限された。
1945年の第二次世界大戦終結で要塞としての存在意義を失った函館山一帯の国有地は、所管する大蔵省(現在の財務省)から函館市へ無償で貸し付けられた。津軽要塞はアメリカ軍によって解体され、翌1946年10月に大蔵省から一時使用の許可を受けた函館市は12月に函館山管理事務所を設置、函館山は一般市民に再び開放された。1948年に函館市はこの一帯326.6haを都市計画法に基づく都市計画緑地「函館山緑地」とした。
現在、御殿山第一砲台跡はロープウェイ施設や駐車場、展望台、送信所の下に現存しているものの、崩落の危険などがあり立ち入りが禁止されているが、残りの施設跡は一部見学できる。
約半世紀にわたって一般人の立ち入りが禁止されてきたために函館山の自然が守られ、今では絶滅寸前といわれているエゾヒキガエルなども函館山に生息している。この自然環境を保護するため、函館山の樹木や草花を採ることは市条例によって禁止されている。御殿山の山頂に展望台が設置され、山麓からは函館山ロープウェイや一般道(北海道道675号立待岬函館停車場線。函館山観光道路とも)を通じてアクセスすることができる。ただし道道675号の函館山にかかる区間は、二輪車は終日、一般車は夜間は通行できない。冬期は全面通行止となる。
? 昼間晴れた日には眼下の函館市街はもとより、津軽海峡を挟んで遠く下北半島をも望むことが可能である。
? 夜間には陸繋島のくびれた形の市街に輝く街灯りと漆黒の海の部分のコントラスト、さらにイカ釣り漁船が漁の際に灯すランプ(集魚灯)が織り成す、美しい夜景が有名である。夜景の中に「スキ」や「ハート」という文字を見つけると幸せになれたり両思いになれると言われている。香港、ナポリとともに「世界三大夜景」と称される。
春から夏にかけては霧がかかりやすく、きれいな夜景が見られない日がある。

大森浜から見た函館山全景。左端が立待岬。右方のアンテナ群のある最高峰が御殿山である




函館山から望む函館市街地




山頂から夜の函館を望む
稲佐山から見る長崎県長崎市
稲佐山(いなさやま)は、長崎県長崎市にある山。標高は333メートル(東京タワーと同じ高さ)。頂上には、無料で利用できる展望台があり、かなりの展望を楽しめる。電波塔が数本立っていて、長崎中心街からならどこからでも見ることができる。福山雅治の「約束の丘」は稲佐山がモデルとされている。
観光地としても有名で、昼夜問わず多くの観光客や市民が訪れる。 標高が333mと低いながらも、山頂から見える景色は良好で、日本3大夜景として位置づけられる。アクセスも便利であり、長崎ロープウェイで山頂まで登れる。ロープウェイ淵神社駅は、長崎バスでロープウェイ前バス停下車、淵神社の鳥居をくぐったところ徒歩1分にある。また、長崎駅前方面から無料送迎バスも運行されている。 福山雅治は自身の曲「約束の丘」を稲佐山公式ソングとしている。
稲佐山へ車で訪れる場合はJR長崎駅から30分程度。2本の登山道路がある。

グラバー園内の旧三菱第2ドックハウスから撮影した稲佐山

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