日本三大

 14  三大銘石

各種HPよりまとめました。
佐渡の赤玉石(新潟県佐渡島)
佐渡市(旧両津市)の赤玉地区より産出されるものだけを佐渡赤玉石といいます。
鉄分と石英が高熱と高圧で結合した石で、非常に硬く(硬度は6.5〜7.0)磨いたときに透明感のある光沢がでます。
「赤玉」という呼び方には、二つの説があります。一つは玉のように一つずつ出てくるからだと言う説と、もう一つは玉(ぎょく)のような輝きをもつ石だから赤玉石というと言う説がありますが、現在では後者の説が一般的です。
天正18年に真野俊隆が佐渡産の赤石を豊臣秀吉に献上したことがあり、このときは”朱真石”と呼んだといわれます。
近年では産出量はほとんど無くなってしまい、非常に貴重な石になっています。
 
神戸の本御影石(兵庫県神戸市)
御影石の語源となった銘石淡紅色を帯び、石質は細粒で硬く磨面のつや持ちが良く墓石に最適な石質です。
現在、採石はなく限られた在庫原石は「幻の石」として超高値です。色調等が類似する岡山県産出の「万成石」は淡紅色に高級感を持つ地域には好評です。
兵庫県六甲(ろっこう)山南麓(ろく)、神戸市東灘(ひがしなだ)区御影地方で採石される花崗岩の石材を御影石とよんだのが始まりです。
この種の石材を多量に産する地域は、東北日本では阿武隈(あぶくま)山地から筑波(つくば)山塊にかけて、西南日本では岡山県から広島県の南部、瀬戸内海周辺の島々です。
普通は産地名をつけて、稲田御影や北木(きたぎ)御影などとよばれています。
そのため御影地方のものは、本(ほん)御影とよばれ区別されています。
本御影は中粒の黒雲母(くろうんも)花崗岩で、肉紅色のカリ長石を含むため肉紅色を呈し、御影石のなかでもっとも美しいとされるが、風化が著しく大材が得られないため、残塊が採石され石灯籠(どうろう)などの細工や彫刻に利用される。
 
鳥取の佐治川石(鳥取県)
鳥取市佐治町で採取される「佐治川石(さじがわいし)」は、日本の銘石の一つに数えられ、全国の愛石家に長年愛され続けています。
佐治川石は、佐治町の中でも、主に細尾地区から下加瀬木地区にかけた佐治川から少し離れた南側山地に帯状に分布し、現在は細尾地区の河床に見ることができます。
佐治川石と呼ばれている岩石は、もともとは古生代中期から中生代中期(約3億年から1億6千万年前)に海底火山の活動で噴出された溶岩などの噴出物が、高い圧力を受けて変化した「変成岩」の一種で、地質学的には北九州から山陰地方にかけて帯状に分布する「三郡変成帯」とよばれる変成岩の分布する領域にある「緑色千枚岩」や「緑色岩」と区分されています。
佐治川石の特徴としては、表面が凹凸に富んでいること。また、緑泥石など緑色の鉱物が含まれているため、色が全体的に青黒く、所々に緑がかっていることが挙げられます。
 

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