日本三大

 10  三大ダム

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奥只見ダム(おくただみダム)(福島県)
福島県南会津郡檜枝岐村と新潟県魚沼市に跨る、一級河川・阿賀野川水系只見川最上流部に建設されたダムである。
電源開発株式会社が管理する発電用ダム。型式は重力式コンクリートダム、堤高は157.0mでダム堤高では日本で第5位(2009年現在)の高さであり日本一高い重力式コンクリートダムでもある。ダムによって出来た人造湖・奥只見湖(銀山湖)は湛水面積 (1,150ha) が日本では3番目に広く(2009年現在)、総貯水容量 (601,000,000m3) は第2位(2009年現在)の人造湖である(総貯水容量第1位は2007年に完成した揖斐川の徳山ダム (660,000,000m3) )。越後三山只見国定公園に指定されている。
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 157.0 m
堤頂長 480.0 m
堤体積 1,636,000 m3
流域面積 595.1 km2
湛水面積 1,150.0 ha
総貯水容量 601,000,000 m3
有効貯水容量 458,000,000 m3
利用目的 発電
事業主体 電源開発
電気事業者 電源開発
発電所名
(認可出力) 奥只見発電所 (560,000kW)
奥只見(維持流量)発電所 (2,700kW)
黒部ダム(富山県)
日本を代表するダムの1つであり、富山県東部の黒部川上流に建設されたアーチ式コンクリートダム。発電に利用する水を確保することを主目的として関西電力によって建設された。ダムの高さ(堤高)は186mで日本一を誇り、現在でも破られていない。総貯水容量は約2億tで北陸地方屈指の人造湖黒部湖(くろべこ)を形成する。総工費は建設当時の費用で513億円。これは当時の関西電力資本金の5倍という金額である。作業員延べ人数は1,000万人を超え、工事期間中の転落やトラック・トロッコなどによる交通事故等による殉職者は171人にも及び、いかにダム建設工事が苦難を極めたのかがうかがえる。

ダム型式 アーチ式コンクリートダム
堤高 186.0 m
堤頂長 492.0 m
堤体積 1,582,000 m3
流域面積 188.5 km2
湛水面積 349.0 ha
総貯水容量 199,285,000 m3
有効貯水容量 148,843,000 m3
利用目的 水力発電
事業主体 関西電力
電気事業者 関西電力
発電所名
(認可出力) 黒部川第四発電所 (335,000kW)
御母衣ダム(みぼろダム)(岐阜県)
岐阜県大野郡白川村、一級河川・庄川本流最上流部に建設されたダムである。

電源開発(J-POWER)が管理する発電専用ダムで、高さ131メートルと日本屈指の規模を誇るロックフィルダムである。電源開発が施工したダムの第一号であり、奥只見ダム・田子倉ダム(只見川)と共に「OTM」の頭文字で呼ばれ同社を代表する水力発電所の一つである。ダムによって形成された人造湖は御母衣湖(みぼろこ)と命名された。このダムは、水没予定地から移植されたサクラ・「荘川桜」のエピソードでも知られる。

ダム型式 傾斜土質遮水壁型
ロックフィルダム
堤高 131.0 m
堤頂長 405.0 m
堤体積 7,950,000 m3
流域面積 442.8 km2
湛水面積 880.0 ha
総貯水容量 370,000,000 m3
有効貯水容量 330,000,000 m3
利用目的 発電
事業主体 電源開発
電気事業者 電源開発
発電所名
(認可出力) 御母衣発電所 (215,000kW)

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