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十種ケ峰へ福寿草を尋ねて

2009年03月19日

下松から写真が届きました。


ご主人のコメント

昨日、友達に誘われて植生の豊かな十種ケ峰(989m)へ、福寿草を見に行くというよりも探しに行って来ました。
以前から十種ケ峰には自生していると聞いており、数年前にも探しに行ったのですが、見つからないまま引き上げた苦い経験があります。
今回は、友人が人から聞いて、福寿草自生のおおよその場所を掴めたとのことで出かけることにしました。

近場には、福寿草の自生地は無くて、山登りをする人は、熊本県の仰烏帽子山(のけぼしやま)や三重県の藤原岳まで出かけています。
私も10年位前に家内と仰烏帽子山(1302m)に登り、登路の谷筋に咲いていた福寿草の大群落に感激したことがあります。

渓谷沿いの荒れた山道を辿って進んでいると、至るところに崖崩れがあり、更に倒木やイバラに阻まれました。
不安定な足場を注意しながら、倒木を潜ったり越えたり、イバラの棘に刺されたりの悪戦苦闘でした。
渓谷を詰めて上流に行くと、蕾を付けたワサビの群落やネコメソウ、ミヤマカタバミの花等に出会い疲れが抜けました。

予め見当を付けておいた十種ケ峰の斜面に辿り着いて、地形図を見ながら福寿草が自生していそうな場所を探しました。
ガレ場の急斜面を登りながら、湿気のありそうな谷筋を探したのですが、福寿草の姿は一向に見つかりませんでした。
諦めて引き返していると、思わぬところに福寿草が一輪咲いていました。
悪路を経て探し回った後での福寿草の花との出会いだったので、一輪ではあるが感激して花を写真に収めました。
付近には他にも、花の咲いていない数株の福寿草が自生していました。
これらの福寿草が盗掘に合わずに、今後も花数を増やして、咲き続けて欲しいと願いながら下山しました。

今回は十種ケ峰の山頂には、時間的に登れなかったが、一輪の福寿草に出会えたことで一応目標達成出来ました。
下山途中で自生のワサビを少しばかり採って持ち帰り、ワサビの醤油浸けを作りました。


   ネコノメソウ  
   フキノトウ  
   ミヤマカタバミ  
   ワサビの大株  
   十種ケ峰・遠望(06年5月に撮影した写真)  
   福寿草  
   蕾の付いたワサビ  


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