56
 

里山・三丘(ミツオ)の城山ほか

2009年03月16日

下松から写真が届きました。

ご主人のコメント

昨日、大変穏やかで青空も綺麗だったので、家内と二人で里山・三丘(ミツオ)の城山(318.8m)に登り、麓の旧山陽道、淡海道を周遊して来ました。
城山は光市の中央を流れる島田川の上流の三丘地区にあり、昨年の黄葉期に縦走した竜ケ岳(08-12-01に投稿)の西側に対峙しています。

城山の南側直下の山陽自動車脇から高圧線の巡視路を登り、夫婦岩、城山、平家ケ城を経て北側の中山峠に下山しました。
城山への登山は4回目ですが、中山峠方面のコースを辿るのは今回が初めてです。
中山峠を通る旧山陽道を東側へ少し下ると、御駕籠建場跡の説明板ががありました。
これによると、藩政時代に藩主や西国の諸大名が参勤や国内巡視などで往来の際に駕籠を止めて休息された場所だとのことです。
当時は往還の松並木もあったそうで、近くには恐らく茶店もあって、往き来する人達で大いに賑わっていただろうと思われます。

旧山陽道を東進して、島田川流域から淡海道に進みました。
この道は、島田川沿いの細い道が増水の度に通行不能になって難儀している村人の姿を見た淡海和尚が、村人達の協力を得て天保2年に約1.5kmの新道を完成させたものだそうです。
いまでは対岸に立派な県道が出来て通行する人は殆どいませんが、新道に対する当時の村人達の喜びは大変なものだったろうと思いながら、道作りの苦労が伺える険しい崖沿いの道を辿りました。

今回の山歩きは、黄砂の飛来も無かったので視界が大変に良くて、各展望地からの眺めを存分に楽しめました。
中でも尖峰の竜ケ岳は他の山並みから抜きん出ていて目を惹き、ついついカメラのシャッターを押す回数が増えました。
また、登路や稜線の至る所で、アセビの花が満開で疲れを癒してくれました。

今回撮った写真と、昨年末に大黒山から撮った城山の写真を合わせて添付します。


   アセビの花  
   アセビの花 (1)  
   旧山陽道から淡海道への入口付近。右後方に蓮華山、その麓に幾多の哀史を秘めた古戦場の鞍掛山。  
   城山からの眺め:右寄り中央に連なる山塊は右から札ノ尾山、竜ケ岳、大黒山  
   城山の南西に延びる尾根上の夫婦岩(高さ7.9mと8.5mの二つ岩)。  
   城山展望岩からの眺め:龍ヶ岳とその直下を貫通する山陽自動車道、左ピークは大黒山  
   城山登路の展望地からの眺め:左手前に城山、右後方に左から大黒山、竜ケ岳、札ノ尾山  
   淡海道を経て山陽自動車道沿いの道を駐車地へ。自動車道越しにピラミダルな竜ケ岳の眺めが良い。左後方に大黒山。  
   淡海道沿いにある淡海和尚の石碑。  
   中央右寄りのピークが城山の頂上。南側の麓に山陽自動車道。(昨年の黄葉期に大黒山から撮影した写真)。  
   夫婦岩からの眺め:中央後方にナベズルの渡来地(八代盆地)の裏山・烏帽子ケ岳の南尾根(赤松平  


写真の項目へ戻る

トップページへ