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大岡山(島根県)2008年11月12日
下松から写真が届きました。
これは、昨日受信したものです。 ご主人のコメント 昨日、西中国山地の山口県に隣接する島根県の山・大岡山(897m)に友人と二人で登ってきました。 この山は、中国自動車道・六日市ICのすぐ北側に位置し、南側から見るとピラミダルな山容です。 登山道もなく藪山ということでしたが、地元の人が登山道を新設したという話しを聞いて、一昨年登山を試みたことがあります。 その時は登山口まで行ったのですが、激しい雨で登らずに引き返しました。 今回は、南尾根を登って新設された西側の登山道を下山するという計画で出かけました。 六日市町の中心地の北側に有る小さな公園の駐車場に車を置いて入山しました。 藪を避けて登って行くと、南尾根に沿った細い山道に出会い、この道を辿って木立の中を登って行きました。 中腹当たりから山道は無くなり、背丈ほどの熊笹が行く手を遮るように覆い繁っていました。 熊笹を掻き分けながら登っていると、熊が木の上に登って枝を折って木の実を食べ、残った枝を尻に敷いて出来るという熊棚の掛かったミズナラの大木が現れました。 そのミズナラには熊の爪痕も付いており、木の下には折られた枝が散らかっていました。 枝葉の様子からこの秋のものと考えられ、熊の棲息地に立ち入ったことを実感しました。 背丈ほどの熊笹で周囲が見えず、熊との出会い頭が怖い登りでした。 木立が途絶えた展望地からは、熊笹越しに西中国山地の山並みが望め素晴らしい眺めでした。 一部かなり紅葉していたところもあったが、山肌全体が紅葉に染まるのはも少し先のようでした。 熊棚の掛かった大木も点在していたが、熊に出会うこともなく山頂に辿り着くことが出来ホットしました。 登りを開始して約2時間でした。 山頂の三等三角点の周囲は、木立に囲まれて展望は全く有りませんでした。 昼食を済ませて、早々と新設の道に向かい下山を開始しました。 この道はロープの張られた急な降りが多く、ミズナラ林の中を一気の下山でした。 登山口に降りて駐車地に向かおうとしたら、お婆さんが駈けて来られて、新設の登山道を利用された人に差し上げるのだと言って缶コーヒーを下さった。 それから、登山道を新設したという主人も出て来られ、話好きの人で山談義がはずみました。 山口県の山にもよく登るとのことでした。 また、主人が登山道を新設されたという、もう一つの山を紹介してもらいました。 主人は大変親切な方で、駐車場まで車で送って下さり、歩いて30分余の道路歩きをしなくて済み大変助かりました。 帰途、時間に余裕があったので、紹介してもらった登山口まで出向いて場所を確認しました。 この山は以前に熊笹を掻き分けて東側から二度登ったことのある山で、山頂が岩の懸崖になっていて素晴らしい眺めです。 紹介して貰った西側に新設の山道は、尾根歩きが続く良いルートとのことで、来週にでも登ってみようと二人で話し合いました。 今回の山行は、西中国山地の山としては1000mに充たない低い山でしたが、久し振りの藪漕ぎで、とても登り応えがあり充実した一日でした。 |
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ミズナラの黄葉の中を下山 | ![]() |
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山腹の稜線の熊笹帯・かき分け進む | ![]() |
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中国自動車道の後方に大岡山 | ![]() |
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登路からの紅葉のながめ (1 | ![]() |
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登路からの紅葉のながめ | ![]() |
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登路のミズナラの黄葉 | ![]() |
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登路の尾根、稜線に熊棚のあるミズナラの大木が点在 | ![]() |
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登路を振り返る;中央のピークから背丈ほどの熊笹帯・後方は西中国山地の山並み | ![]() |
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登路を振り返る・背丈ほどの熊笹帯が続く稜線 | ![]() |
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尾根の林床は背丈ほどの熊笹帯・かき分けながら登る | ![]() |
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稜線の背丈ほどの熊笹帯の中を進む・左下寄りに頭が出ている | ![]() |