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ブナ林(広島県の第三の高峰・冠山)

2008年10月30日
下松より写真が届きましたので、投稿します。
これは、昨日頂いたものです。

ご主人のコメント

昨日、NHKの天気予報で中国地方は全部お日様マークが付いていたので、友達を誘って西中国山地のブナ林を歩いて来ました。
島根、山口、広島の県境付近には、ブナの原生林に覆われた1300m標高の山が5峯ほど並んでいます。
登ったのは、その中の一つ広島県の第三の高峰・冠山(1339m、一等三角点)です。
冠山の南面にはオオヤマレンゲの群生地があり、開花期の6月中旬から下旬にかけて多くのハイカーが訪れます。
また、冠山から山口県の寂地山塊にかけては、ブナの林床にカタクリの花が広範囲に咲きます。
開花期が4、5月の連休時期なので、広島、山口県だけでなく九州方面からの登山者も多く、山は大変なラッシュとなります。

登山ルートは幾つかあるのですが、今回は広島県の塩原温泉側から入山しました。
このルートは、渓谷沿いを30分位歩いてから低木の急坂の登りとなります。
途中には、冠山火山が噴出した時に出来たといわれる高さ16mの円柱形の岩塔があります。
その岩の近くに蝋燭岩と呼ばれる平たい大岩があって、この岩に登れば西中国山地の山並みや冠山付近の素晴らしい展望が望めます。
以前にこのルートを2回登っており2回とも岩に登って展望を楽しんだのですが、今回は膝が完治してないのと最近バランス感覚の衰えを痛感しているので岩への登りは残念だけど止めました。
この大岩当たりからミズナラに混じってブナの巨木が現れ初め、楽しい山歩きが楽しめます。
何故か冠山一帯のブナの巨木には幹の肌に苔が密生していて、ブナ特有の美しい肌を覆い隠しています。
冠山の頂上は展望はないが、北側の懸崖に行くと絶好の展望台があり、西中国山地の殆どの山が一望できます。
山頂で昼食を済ませ、山口県側への縦走路を進んでブナ林を1時間位散策しました。
林床には落ち葉に混じって熊の冬越しの栄養源となるのでしょうか、多くのブナの小さな実が落ちていました。
ブナの黄葉を当てにして入山したのですが、既に多くのブナは落葉していました。
山全体が紅葉に染まるのは、1週間位後になりそうです。
また、日を改めて西中国山地の山に紅葉を見に出かけたいと思っています。

今回撮った写真に併せて、オオヤマレンゲ、カタクリの開花時期に撮った写真も添付します。
   クルソン岩・火山噴出時に出来た高さ16mの円柱状の大岩  
   冠山の山頂近くに咲くオオヤマレンゲの花  
   巨大なナツツバキ  
   巨大ブナが林立するブナ原生林  
  山頂の北側懸崖からの展望・西中国山地の山並   
  山頂付近のブナ林   
  寂地山塊のブナの林床に咲くカタクリの花   
  小灌木の紅葉   
  苔むした巨大ブナ   
  登路のブナ林の中の巨木   
  登路の楓の紅葉   


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