148 熊野古道・中辺路 その3(発心王子〜熊野本宮大社)

下松からの写真です。 

ご主人のコメント

3日目は、本宮大社の神域への入口とされる発心王子から熊野本宮大社へと下る6.9km、3時間のルートでした。
このルートは、集落の舗装地や緩やかな山道の下りなので、自然の景観と往時の古道の雰囲気を十分に味わいながらハイキング気分で楽しく歩くことが出来ました。

今回の参加者は24人でしたが、途中でトラブルも無く全員が35.2kmのルートを歩き終えて本宮大社に参拝しました。
二日間案内して下さった「語り部」のガイドさんは、みんなの健脚振りに驚いておられ、是非とも熊野古道の中の難コース「大雲取り越え」を歩いて欲しいとのことでした。
登山ツアーを企画される添乗員の方は、今年は日程的に無理としても、来年は必ず計画すると言っておられました。

古道歩きの二日目に東日本大震災の1ケ月目を迎えたのですが、震災に遭われた方達の今後、そして原発事故の終息等、未だ一向に先行きがみえません。
そんな中、私に出来るのは義援金の協力と、早期復興の願い位です。
本宮大社の参拝時には、私事と併せて、東日本の早期の震災復興をお祈りしました。

本宮大社前の店員さんの話では、参詣される人の数は震災前後と殆ど変わりがないとのことでした。
やはり、東日本大震災の復興を願って参詣される人が多いのでしょうか。


長くなりますが参考までに(説明板より)
伏拝王子跡
京都を出発した熊野参詣の上皇、法皇達は、およそ260km、歩行12日前後でこのあたりにたどり着いた。
白ずくめの服装に杖という山伏に近い姿で、その人数は最大で814人最少の時は49人、平均で300人前後にのぼったといわれている。
そして熊野三山の巡拝の最初の目的地である本宮が、遙か彼方の熊野川の中州に鎮座する光景を目の辺にして、感動のあまり「伏して拝んだ」という。
また、この王子には、熊野本宮を目前にしてにわかに月の障りとなり、参拝を断念しようとした女流歌人・和泉式部を、熊野権現が快く受け入れたと言う伝説もある。
石造の小祠と和泉式部の供養塔がたてられていて、森林浴の森日本百景のひとつにもなっている。

水呑王子:いにしえの参詣者の喉を潤したと思われる水飲み場。廃校になった小学校敷地にある。
 古道沿いの集落風景。  
 古道沿いの集落風景。(1)  
 伏拝王子:右側に和泉式部の供養塔。  
 伏拝王子から遙かに望む熊野川中州の大斉原(おおゆはら:当時、熊野本宮大社が鎮座)。  
 平成13年〜14にかけて放送されたNHK朝の連続ドラマ「ほんまもん」ロケ地の茶畑。伏拝王子からの眺め。  
 中央に伏拝王子の高台。茶畑付近からの眺め。  
 九鬼ケ口関所跡:三軒茶屋近くに復元。熊野に入る参詣者あらためをし通行税をとっていた。税は7〜10文と言われ、現在換算で200円位。  
 古道から少し逸れた展望所から熊野川の眺め。  
 古道から少し逸れた展望所から大鳥居の眺め。  
 杉の木立の古道に斜めに造られた石段。熊野地方は雨が多く、雨水が流れ易いように工夫されている。  
祓戸王子:熊野本宮大社の裏の鳥居近くにあり、旅の穢れを清める潔祓所。
奉納の旗竿が並ぶ熊野本宮大社の参道。
熊野本宮大社:明治22年、熊野川の大洪水で流出をまぬがれた社殿三棟を現在地に移し再建。
大斉原の大鳥居。かっての名残を伝える日本最大級の鳥居。
大斉原の旧社地:熊野川の中州に位置し、熊野神の降臨の地と伝えられる。かってはここに熊野本宮大社が鎮座。
熊野本宮旧社地の参道。
 大斉原の旧社地:現在二基の祠が祀られてれている。


元へ戻る

トップページへ