147 熊野古道・中辺路 その2(牛馬童子像〜発心王子)

下松からの写真です。

ご主人のコメント
2日目の歩きは、牛馬童子像への入口がある道の駅「中辺路」からスタートして発心門王子まで18.3km、約9時間のルートでした。
このルートは、杉の木立の中を往くハードな三つの峠(小広峠、わらじ峠、岩上峠)越えがあったが、牛馬童子像、継桜王子や「とがの木茶屋等」等の見所も多く、また古道沿いの桜も満開で、長時間の歩きでしたがさほど疲れは感じませんでした。

参考までに(説明板より)
1.箸折峠の牛馬童子像
箸折峠のこの丘は、花山法皇が御経を埋めた所と伝えられ、またお食事の際カヤの軸を折って箸にしたので、ここが箸折峠、カヤの軸の赤い部分に露がつたうのを見て、「コレは血か露か」と訪ねられたので、この土地が近露という地名になったという。
ここの宝筺印塔は鎌倉時代のものと推定され、県指定の文化財である。
石仏の牛馬童子は、花山法皇の旅姿だとも言われ、その珍しいかたちと可憐な顔立ちで、近年有名になった。
そばの石仏は役の行者像である。
2.秀衡桜
奥州の藤原秀衡夫妻が熊野参りをした際、滝尻の岩屋で出産し、その子を残してここ野中まで来て、杖にしていた桜の木を地に突きさし、子の無事を願ったとされ、その木が生長したのが秀衡桜だと言われている。
明治の中頃までは継桜王子の社前にあり、古くから名木として知られていた。
天仁2年(1109年)の藤原宗定の日記(中右記)に、道の左辺にあるツギザクラの木は、本はヒノキで誠に希なものだと記されていて、その桜が秀衡伝説に結びついたものだとみられる。
道の駅中辺路:牛馬童子像への登り口。2日目はここからスタート。
牛馬童子像:牛馬二頭の背にまたがった僧服姿の童子の石像。そばの石仏は役の行者像
近露王子:王子の中で創建が最も古いものの一つで、五体王子に次いで格式の高い准五体王子の一つに挙げられている。
 古道沿いのしだれ桜:南北朝時代からの旧家に咲く名木で、京都の祇園から苗木を持ち帰り植えたものと言われ、樹齢278年。  
 古道沿いの桜が満開。  
 古道沿いの桜が満開。(1)  
 継桜王子:境内にある9本の杉の大木は全ての枝が南向きに伸びていることから一方杉と呼ばれている。  
 継桜王子:地元の野中地区の氏神としても崇敬されている王子。右に一方杉の巨木。  
 とがの木茶屋:継桜王子の横にある萱葺きの茶屋。標高500mの山腹にあり、当時の雰囲気をそのまま残している。  
 秀衡桜:他の桜が散った後に咲くそうで、未だ蕾の状態でした。  
 三越峠(標高550m)への急な登り。  
 三越峠関所跡:トイレや休憩所があり、ここで昼食。  
 船玉神社:本宮大社の奥の院とも伝えられている。  


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