143 広島県東部の山歩き

下松から写真が届きました。


ご主人のコメント
 

昨日、青春切符を利用して広島県竹原市と三原市の境界付近に位置する黒滝山(270m)〜白滝山(342m)を歩いて来ました。

私は青春切符を利用するのは初めてですが、この切符で旅行や山行をしたという話をよく聞きます。

朝早く出発して夜遅く目的の駅に着いて待合室で仮眠し北アルプスや南アルプスに登って来たという人達もいますが、私には到底無理な話です。

 

今回の山行に際して、青春切符を有効利用する為に5人で出かけることにし、光市の人もいたので光駅に集合して光駅638分発の広島行きの電車に乗りました。

往路の乗り継ぎ駅は広島駅、三原駅で、三原駅から呉線で下って登山口の忠海(ただのうみ)駅へ、帰路は忠海駅から呉線の広駅、山陽本線の岩国駅で乗り継ぎ197分に光駅に帰着しました。

 

今回登った山は、瀬戸内・忠海港の直ぐ北側に位置する信仰の山です。

黒滝山については、登路に詳しい説明板があったのでこれを抜粋して紹介します。

白滝山は、山頂の八畳岩の磨崖仏が良く知られているようで、長くなりますが登路の説明板で紹介します。

 

1、黒滝山

黒滝山の歴史は古く、天平年間(730年頃)、厳島神社参拝途上この地に立ち寄った和泉国の僧行基が、夢に「この地に霊山あり、その山に菩薩像を祭り、仏道をもって衆生を救うべし」とのお告げを受け、十一面観世音菩薩像を彫り、山頂に観音堂を建立して安置し、この霊山を黒滝山と名付けた、と伝えられている。

以来、ミニ西国三十三カ所霊場や石鎚神社分社などが点在するこの霊場は「くろたきさん」の呼び名で親しまれている。

2、磨崖仏

磨崖仏は龍泉寺本堂の後の山頂にある巨大な花崗岩(土地の人は八畳岩と呼んでいる)の壁面に刻んである等身大の半肉彫りの仏像群である。

精巧に浮き彫りされた十数体の仏像はまことに雄大である。

この磨崖仏は、規模が大きく優れた作で、江戸時代初期のもと考えられる。


黒滝山:登山口近くから花崗岩の露出した山容を望む。
黒滝山:良く整備された登山道。左後方に黒滝山。
乃木将軍腰掛けの岩:この地の要塞を視察にやって来た際にひと休みしたところ。
黒滝山の登山道周辺には三十三体の石仏が点在。西国三十三ケ所の観音霊場の集積地。
黒滝山から瀬戸内の眺め:この日は視界が悪く、かすかではあるが左後方に多々良大橋(しまなみ海道)が望めた
黒滝山の山頂:昨年12月末の山火事で樹木の一部が焼損していた。右後方に白滝山。
白滝山の山頂
白滝山山頂の八畳岩。
白滝山山頂の八畳岩の側面に刻まれた磨崖仏。
磨崖仏の周りにはユニークな表情の石仏も。


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