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田原山(別名:鋸山)

2010年12月05日

下松から写真が届きました。

ご主人のコメント

一昨日、家内とバスツアーを利用して田原山(大分県 国東半島))に登ってきました。
田原山は、標高542mの低山ですが、多くのピークの岩峰が連なり、鋸の歯のように見えることから鋸山とも呼ばれています。

昨年の晩秋に国東半島の中山仙峡に登った折に道路からの眺めが素晴らしかったので、是非登ってみたいと思っていたのですが、バスツアーで田原山の登山ツアーの計画があったので参加した次第です。

午後からは降水確率80%ということで天気が心配の出発でしたが、登山口に到着した時には青空から曇り空に変わっており、予報通り雨が降りそうな 気配でした。

登山計画は、鋸山トンネル近くの登山口から熊野磨崖仏のところに下山する縦走ルートです。
樹間を抜けて岩場の稜線に辿り着いた付近から、時折小雨が降るようになりました。
降ったり止んだりで雨合羽を着るほどの程度では無く、どうにか合羽無しで好展望の大観峰の直下に到着出来ました。
大観峰は急勾配の岩肌を登らなければならず、半数の人は恐かったり足がすくんだりで登れませんでした。
大観峰での展望を楽しんだ後、途中で雨合羽を着用し大小幾つかの岩峰ピークを越えながら、この山の最高峰・八方岳に辿り着きました。

小雨だが足下の岩場が濡れており、熊野磨崖仏までの縦走は危険だとのリーダーの判断で、途中から囲観音堂を経て元の登山口に下山するルートに予定 変更となりました。
下山後、バスに乗って下山予定地だった熊野磨崖仏の駐車場まで行き、熊野磨崖仏を見物しました。
帰途、「山香温泉風の郷」に寄ったのですが、雨は本降りとなっていて、露天風呂には一寸浸かるのが精一杯でした。

今回の田原山は雨で全ルートを歩けなかったが、岩峰からの展望と痩せ尾根のスリルを十分に楽しめ、期待していた通りの山行でした。

参考までに(熊野磨崖仏のパンフレット抜粋)
熊野磨崖仏は国指定史跡、重要文化財。
国東六号満山の拠点の一つであった胎蔵寺から山道を約300m登ると、鬼が一夜で築いたと伝えられる自然石の乱積石段があり、この石段を登ると日 本一雄大な大日如来と不動明王の石仏がある。
伝説では養老二年(718)宇佐八幡の化身仁聞菩薩が作られたと云われている。
この石仏の造立年代推定資料となる「六号山諸勤行等注進目録」や「華頂要略」等の安貞二年(1228)の項に「大日石屋」「不動石屋」のことが記 されているので、鎌倉初期には大日、不動両像の存在が明確である。
また、胎蔵寺が記録にあらわれるのは仁安三年(1168)の「六郷山二十八本寺目録」であるので、磨崖仏の造立は藤原末期と推定されている。
   登山口から樹間越しに鋸山を望む。  
  大観峰へ向けて痩せ尾根の稜線を進む。   
   大観峰へ向けて痩せ尾根の稜線を進む。(1)  
   大観峰への登り:右側は絶壁。半数の人は足がすくんだり、恐くて登らなかった。  
   大観峰からの眺め。  
   大観峰から登路側の眺め。  
  大観峰から八方岳方向の眺め:手前側の稜線を辿って左側のピーク(八方岳)へ。   
   大観峰方向の眺め。  
   八方岳への縦走路:岩場のアップダウンが多く鎖場も多いい。  
   八方岳:鋸山の最高峰(543m)。  
   八方岳からの眺め:右側のピークが大観峰。  
   縦走路には雨に濡れて足場の危険な場所も。  
   縦走路の紅葉。  
  縦走路の紅葉。(1)   
   熊野磨崖仏:不動明王像(総高約8m)。  
  熊野磨崖仏:大日如来像(全身高さ6.8m)。   
   熊野磨崖仏への山道;鬼が一夜で築いたと伝えられる自然石の乱積石段。下りは雨で濡れて滑り易かった。  


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