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笠戸島(山口県下松市)霊場八十八ケ所巡り(その4)

2010年04月11日

下松から100号目の写真が届きました。

ご主人のコメント

昨日、4回目の笠戸島霊場巡りをして来ました。
今年、3回に渡ってハイキングを兼ねて、笠戸島霊場を五十五番所までを巡って来ました。
今回は、深淵地区付近の五十六番からで、県道沿いや付近の集落の入り組んだ小道が巡礼のコースです。

県道から外れた昔の小道の番所は分かり難く、畑で農作業をされていた人や民家におられた人達に教わりながらのお地蔵さん探しでした。
地元の人は大変に親切で、分かり難い場所はわざわざお地蔵さんの所まで連れて行って下さいました。
島は平地が少なくて傾斜地が殆どで、棚田の畦道を歩いたり、集落の入り組んだ狭い路地を歩いたりで、車では見られない笠戸島の風景をじっくりと堪能することが出来ました。

午前中は第八十四番所までで、桜が散り始めの大城温泉前の公園で昼食を取り、昼食後は大城温泉から階段を下って大城岬の海岸を散策しました。
丁度干潮時で、露出した岩場には大きなニナが多くいました。
少年時代に近くの海岸で良くニナを取ったことがありますが、今回のように多くのニナは初めてです。
みんな、ニナ拾いに夢中で、潮干狩りを存分に楽しみました。
一方、海岸の山際には新芽の伸びたツワブキ、山沿いにはワラビが多くあり、岬からの帰りの階段は山海の土産でいっぱいでした。

午後からの第八十五番からは、全て県道沿いで、第八十八番所の大窪寺にようやく辿り着きました。
笠戸島霊場八十八ケ所を4回に分けて巡ったのですが、何れも海岸で散策を楽しんだり、地元の祭りに参加したりで寄り道が多く、霊場巡りが半分、ハイキング
が半分でした。
今回で全コースを回ることが出来て、皆さん大変に満足だったようで、来年も是非また笠戸島霊場巡りをしようと張り切っておられました。

霊場巡りを終えて一つ残念だったのは、深浦地区の第四十八番のお地蔵さんが消失していてお目にかかれなかったことです。
地元の人の話では、婚礼の日に嫁さんがその家に長く居着くようにと、近所の人が地蔵さんを婚礼の家に持ち込む風習があったようで、その時に元の場所に返さ
れなかったのだろうとのことでした。
何処か人目に付かない所に在るのでしょうが、早く見つかって欲しいものです。

島の人の話によると、昔の人は朝早くから家を出て八十八ケ所を一日で回ったとのことでした。
笠戸島霊場八十八ケ所奉賛会が出されている霊場巡りのマップでは、2日で回るのが標準のコースのようです。
最近、霊場巡りを笠戸島の活性化に結びつける動きがあり、詳しい霊場巡りのマップ作成の準備が勧められています。
笠戸島霊場八十八ケ所巡りが多くの人に親しまれるようになればと思います。

今回撮った写真を送ります。
   深淵の小高い場所の民家付近からの眺め:中央に大城温泉、左端に大城岬、左後方に中国電力の煙突。
 
   深淵の棚田風景:棚田脇にはハナダイコン等の花が咲いていた
 
   道路脇の数ケ所に五葉アケビの花が咲いていた。  
   大松ケ浦近くの県道脇にて。六十番、六十二番所。  
   大松ケ浦付近の県道から(株)新笠戸ドッグの眺め:三隻が造船中。  
   道路脇にフデリンドウが群生していた。  
   北網代への小道脇にスミレがいっぱい咲いていた。  
   北網代の集落外れからの眺め:落の集落の後方に大城温泉。  
   落の漁村風景。  
   桜が満開の大城温泉。  
   大城温泉前の広場。  
   大城温泉から南方面の眺め。  
   大城温泉脇の階段を下って大城岬へ。  
   大城岬か大城温泉の眺め。  
   干潮の大城岬の海岸で潮干狩り。大きなニナがいっぱい。  
   笠戸霊場八十八ケ所の八十八番・大窪寺。  
   大窪寺内の八十八番のお地蔵さん。  
   大城岬の海岸で拾ったニナ:水から茹でて酢みそで晩酌のサカナにしました。  


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